| 第135号 2006年10月22日 「北朝鮮核実験から想定される怖い話」
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――TontonSystemのメールマガジン 第135号―――――――――――――――
★ 民主主義と資本主義の折り合いを目指す理念と方策
日本発のグローバルスタンダードへ!
2006年10月22日号(不定期発行)
---------------------第135号の目次--------------------------------------
1 今回のコラム
■ 北朝鮮核実験から想定される怖い話1
■ 北朝鮮核実験から想定される怖い話2
2 次号(第136号)の予告
3 TontonSystemとは
4 TontonSystemのホームページ
5 利用配信システム
6 登録・解除・アドレス変更
7 バックナンバー
8 注意事項
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1 今回のコラム
今回はマスコミが触れない怖い話である。もちろん筆者の妄想だが現実に起こらないことを
願うばかりである。
■ 北朝鮮核実験から想定される怖い話1
●北朝鮮が核実験を行った。威力が弱いので失敗との見方もあるが、いずれにしろやっか
いな問題だ。
ただし今回の事態は時間の問題だった。アメリカは対イラク戦略と異なり6カ国協議を中心
にしてむしろ時間稼ぎに回った。中東で手一杯だからとも言えるし、中東ほど関心がないとも
言える。
日本はこのアメリカのリップサービスに乗せられて来たが、北朝鮮が核を保有し実戦配備し
たらもはや為す術がない。よりアメリカ頼みということになる。しかしそれでも不安だから今
回、安倍首相は真っ先に中国との関係改善に動きざるを得なかった。
北朝鮮は戦前の日本と同じである。世界で孤立しても戦えると錯覚している。当時の日本海
軍は世界最高級の軍事力を保持していた。一方、現在の北朝鮮には海外に軍隊を展開す
るだけの軍事力はないが、ミサイルと核という最高の飛び道具を保有しつつある。
北朝鮮にしてみればイラクは大量破壊兵器を廃棄したから攻撃されたと思っているだろう。
和睦で外堀を埋めさせたら次は本丸を攻めるのが戦争するときの常識なのである。
よってアメリカを信用しない北朝鮮は中国が何を言っても核開発はやめないだろう。そして核
保有国になってしまえばインドやパキスタンのようにそれが既得権になると踏んでいる。
たしかに核は抑止力として働く。しかし近接する豊かで人口の多い国と貧しく人口の少ない
国が核戦争したら被害が大きいのは豊かで人口の多い国である。北朝鮮の読みはここにあ
ると思われる。しかし甘い見通しは危険である。
日本は冷静にみれば勝てない戦争をアメリカに仕掛けた。真珠湾奇襲攻撃に関しては色々
言われているが先に手を出したのが日本であることは間違いない。同様に北朝鮮が暴発し
ないとは言いきれない。この危険性をこれからどう回避するのか、安倍首相では心許ない。
●本当の問題はアメリカと中国の「本音」にある。筆者は、「アメリカも中国も本土が核戦争
に巻き込まれなければ北朝鮮と日本の戦争は絶対避けるべきシナリオではない」と想定す
る。少なくともアメリカも中国もその場合は裏で協定を結ぶと考えている。
日本と朝鮮半島が壊滅すればアメリカと中国が仲良く分ければいいのだ。中国は日本の代
わりにアメリカのそして世界の工場となり、アメリカ資本はそこから利益が上がればよい。
アメリカは日本からの借金も事実上チャラになり、また地球上から第二位の経済大国が消え
ることを内心喜んでいる国も少なくないと思われる。これが世界史というものである。
アメリカ議会が「北朝鮮を攻めない」と議決すれば北朝鮮は核開発の大儀を失う。何故、アメ
リカが北朝鮮に時間を与えて核開発させたか日本人は考えるべきである。
国連安保理の非公開協議でロシアの国連大使が「米朝協議の話」をしたら、アメリカの国連
大使が激怒したという。ロシアの国連大使が「冗談だ」と言ったら「冗談でも言うな、朝鮮戦争
で何人の兵士が命を失ったか知っているのか」と言ったらしい。
まったく反論になっていないが痛いところを突かれたので激怒して見せたのだろう。要するに
アメリカの優先事項は中東をなんとかすることであり、極東アジアは中東が一区切りつくまで
は現状維持が望みである。しかしその第一段階のアフガニスタンやイラクで泥沼に陥ってい
る。
インドとパキスタンが核を保有しても日本国民の多くは騒がなかった。遠いからである。北朝
鮮が核を持てば韓国国民と日本国民の多くは大騒ぎするがアメリカやオーストラリアの国民
の多くは騒がないだろう。北朝鮮のミサイルが届かないからである。
もちろん韓国や日本のアメリカ軍基地には届くがそれは「やむを得ない犠牲」である。テロリ
ストをせん滅させるためには回りにいる民間人が巻き添えになってもしかたがないというの
が政治家や軍人の姿勢である。これは自国の軍隊に対しても同じである。
ただしアメリカは主防衛ラインをフィリピン、グアム、ハワイに移し始めたと思われる。この理
由は日本が北朝鮮や中国から近すぎるためである。この場合、日本列島はアメリカ軍の最
前線ラインに当たる。つまり日本は非常にまずい位置及び立場にいる。
●アメリカや中国の「本音」を感じたかどうかは分からないが、韓国や日本でも核武装という
話が出て来た。日本は「非核三原則」を国是とする国だが、いまや一部の政治家から核武
装のアドバルーンが揚げられ始め、それを一部のマスコミが擁護し始めた。
要するにアメリカの「核の傘」が将来当てにならない不安を感じたのだろう。そうなると日本は
独自に中国やロシア、そしてアメリカに対しても睨みの利く程度の核ミサイルを保有しなけれ
ばならない。
狭い国土と資源小国、人口の大都市集中と超少子高齢化社会目前では経済的にも軍事的
にも無理な話である。筆者は自称リベラルだから「日本民族」と言う言葉を掲げたくないが、
実際は民族の危機なのである。
「もうそう日記[183] 強気にも色々 」で書いたように覚悟のない強気は大変危険である。先
ずマスコミ人が「自分自身の覚悟」を国民に提示すべきである。
追伸
訪日したライス長官は、「日米安全保障条約をはじめ、すべての約束を改めて明確に確認し
たい。米国は約束をあらゆる形で履行するための意志と能力を有している」と説明した。
裏を返せば日本の核保有は必要ないと言ったわけだ。北朝鮮が日本に核攻撃をすればアメ
リカは日本に代わり核で報復攻撃をするということだろう。しかし北のミサイルをどれだけ迎
撃できるのか、日本の被害がどの程度で済むのかは不確定である。
ライス国務長官の言葉はともかく、ブッシュ大統領の任期は後2年である。
■北朝鮮核実験から想定される怖い話2
●北朝鮮の核実験に対しては失敗説から偽装説まで色々あったが、アメリカが放射性物質
を検出し、地下核爆発があったことを認めた。種類はプルトニウム型である。ただし爆発規
模はTNT火薬換算で1キロトン以下とし不完全な核爆発の可能性が高いとしている。このこと
から一般的に核実験は失敗との報道がなされている。
一方、ロシアはいち早く北朝鮮が9日の核実験の結果「事実上9番目の核保有国になった」と
述べた。規模については5〜15キロトンとしアメリカや韓国などとは値が大きく異なっている。
なお、ロシアは「核兵器ではなく、核装置の実験だった」と実用性には疑問を呈している。
初期型核兵器の爆発規模は通常5〜20キロトンが想定されるが今回の実験はそれをはるか
に下回っている。これが失敗説の根拠になっている。
筆者にはアメリカが正しいかロシアが正しいかまったくわからない。ロシアの科学技術をアメ
リカより劣っていると考えればアメリカが正しいのだろうがロシアは一番近いのでまったく無
視するのも変な話だ。
●筆者は次のように考える。小型核の実験が目的だったら話はまったく違うものになる。
失敗説の根拠は「威力が小さいから」と「小型核の開発は難しいから」である。しかしこれら
はあまりにも希望的観測すぎるのではないだろうか。
日本はアメリカ説をそのまま採用しているが、アメリカも韓国も、政党どうしが責任のなすり
合いをしており、現政権が実験を「成功した」と言えない状況にある。
北朝鮮は核実験しただけでは現実的に軍事的な脅威にならないことを知っているだろう。核
をミサイルに載せて初めて脅威となる。しかし北朝鮮には大型核を載せられるミサイルはま
だない。テポドンはまだ開発中で実戦配備されていない。
実戦配備されているのは、中距離弾道ミサイル「ノドン」と短距離弾道ミサイル「スカッド」であ
る。「ノドン」は射程が約1300キロ、トレーラーで移動可能、約200発が実戦配備されていると
いう。「スカッド」は射程が約500キロ、トレーラーで移動可能、約600発が実戦配備されている
という。
北朝鮮にしてみれば先ず「ノドン」に搭載可能な核の開発が最優先である。このため核開発
の常識である初期の核実験を飛ばし、小型核の実験を行ったことは充分あると考える。まし
て規模が小さければアメリカなどをむしろ安心させる効果もある。また貴重な核物質も温存
できる。
●中東問題が一区切りする前に核ミサイルの実戦配備が北朝鮮には至上命令である。一
方、まだ北朝鮮と事を構えたくないアメリカは「実験が失敗した」と言って時間稼ぎするかもし
れない。いずれにしろ北朝鮮、韓国、日本の軍事的緊張が高まるのは必然である。
ただしアメリカの最大の目的は北朝鮮を潰すことであり、それに伴う犠牲は「避けられない犠
牲」なのである。
針ねずみ国家北朝鮮を通常兵器で潰すのは大変だが核なら簡単だ。しかし現代では相手
が核を持っていないのに核を使用することは国際社会もアメリカ国民も許さないだろう。
北朝鮮に核を持たせることがアメリカの戦略だとしたら本当に怖い話ですよね。
追伸
イーホームズ藤田東吾氏の告発会見がマスコミに黙殺された。 もうそう日記「[204]イーホー
ムズ藤田東吾氏の告発会見マスコミ黙殺」をご覧ください。
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2 次号(第136号不定期発行)の予告
「ネットジャーナリズムのビジネスモデルについて」
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その具体的方策です。TontonSystemを理解するには、現状の民主主
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か、を理解する必要があります。TontonSystemは、現状ではハード
ルはかなり高いですが、やるだけの価値はあると思います。
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