TontonSystem

創刊号

――TontonSystemのメールマガジン ■創刊特大号―――――――
   
  ★ 民主主義と資本主義の折り合いを目指す理念と方策
      日本発のグローバルスタンダードへ!

           2002年10月18日号

---------------------創刊特大号の目次----------------------
 1 ごあいさつ
 2 はじめに
 3 今週のコラム  
 ■「アリとキリギリス」
 ■「アリとキリギリス」の2
 ■「アリとキリギリス」の補足
  4 次号の予告
 5 TontonSystemのホームページ
 6 利用配信システム
 7 登録・解除・アドレス変更
  8 バックナンバー
 9 注意事項
 
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1 ごあいさつ
   
 私は、孟 宗竹(もう・むねたけ)と申します。
私の考えた理念と方策(TontonSystem)を多くの方に知っていただくためにホームページを作
り、またここにメールマガジンを発行致しました。
 私のプロフィールを簡単に紹介します。
1949年生まれ、東京理科大卒、長年、地方公務員をしていましたが、円満退職し現在はフリー
の事業提案家、作家です。
TontonSystemをライフワークにしようと思っています。
ご声援をよろしくお願い致します。

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2 はじめに
  
 TontonSystemとは民主主義と資本主義の折り合いを目指す理念とその具体的方策です。
TontonSystemを理解するには、現状の民主主義と資本主義の問題点、そして経済原則とは
何か、市場原理とは何か、を理解する必要があります。TontonSystemは、現状ではハードル
はかなり高いですが、やるだけの価値はあると思います。

 週1回の発行(金曜日)を予定していますが、難しい理論等は一切ありません。経済学の「難
しい理論」は私にはわかりません。気楽に読めるコラム的なものを中心に本題を少しずつ説明
したいと思います。

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3 今週のコラム 

■「アリとキリギリス」  
  
 サラリーマンの資産は預貯金、保険などに偏っています。持ち家もローンがあれば負債であ
り、将来のリフォームや建て替え、地価の下落を考慮すればいまや安全な資産でもありませ
ん。これらの資産はいずれも発言力のない資産です。わずかな利子を貰い、せっせせっせと
他人のためにお金を都合しています。サラリーマンは働きアリのようです。でも寓話のようには
いきません。誰が得するのか、それはキリギリスです。キリギリスはアリの貯めたお金を運用し
て多くの利益を得ています。しかし、失敗すれば損はアリがかぶります。キリギリスはアリから
預かったお金を別のキリギリスに貸し、それが返せなくなるとアリに黙って借金を棒引きにし、
また、別のキリギリスに補助金としてあげてしまいます。アリもキリギリスのようになりたいがキ
リギリスになるためにはお金もノウハウも足りません。アリは将来不安のため必死にお金を貯
めています。まさにアリはキリギリスにとって都合の良い金主です。ではアリはどうすれば良い
のでしょうか。

 キリギリスが以前得意だった土地転がしは現在ではうまみがなく土地も値下がりを続けてい
ます。そこでキリギリスはアリに株を勧め始めました。アメリカではアリも株をたくさん持ってい
ます。日本のアリも持ちましょうと。キリギリスは現在持っている株が下がって困っています。買
ってくれる外国のキリギリスは減ってしまいました。しかし、キリギリスは株を売らないとお金が
ないのです。株は売りたくても買い手がいなければ取引は成立しません。キリギリスはアリに株
を買ってもらい株価を上げたいのです。株を買うのは将来買値より高く売れるだろうという期待
があるからです。売るのはお金が今必要か、それともこの先株価が下がるとみているわけで
す。将来上がる自信があるなら、売る理由にはならないでしょう。値上がり率と借金の金利を
考慮しても値上がり率が高ければ、借金しても株を買うでしょう。多くのキリギリスは株券を担
保に株を売買しています。ではアリはどうすれば良いのでしょうか。
 
 キリギリスの一部は最近、インフレしか解決策がないと言い始めています。このキリギリス達
はインフレになっても困らないからです。でもアリはインフレにはまったくなすすべがありませ
ん。ではアリはどうすれば良いのでしょうか。
 
 アリにとっても合理的なリスクが取れるような金融システムを作らないといけないと思います。
もうひとつの方法は、アリがキリギリスになることです。この手の本はたくさん本屋に並んでいま
す。でもこれができるアリはほんのわずかだと思います。挑戦するか、しないかは個々のアリ
が決めることです。ただし、世の中を良くしたいと思ったら前者の合理的なリスクが取れるよう
な金融システムを作った方が良いのではないかと思いますが、どうでしょう。これが
TontonSystemのメインテーマです。

■「アリとキリギリス」の2
  
 「アリとキリギリス」では、両者の違いを簡単に説明しましたが、さらに違う角度から検討して
みたいと思います。

 キリギリスの特徴は、良く勉強するところです。ただし、勉強の中身は、どういう仕組みを作れ
ば金が儲かるかが中心です。この結果、例えば、アメリカの経営最高責任者(CEO)の平均報
酬は、40年前は国内の平均的工場労働者の40倍程度であったものが、90年代から急速に増
加し最近では500倍以上と言われています。一方で、アメリカの労働者の実質平均賃金はむし
ろ低下していると言われます。要するに、ものすごい貧富の差が生じています。日本は情報開
示が不充分でアメリカとは比較できませんが「アメリカ的な企業」が増えてきたと思われます。

  経営者の報酬が従業員の何倍位が適切かは個人により意見が分かれでしょう。「市場原理」
と「株主」が決めることかもしれませんが、実体はそうなっているのでしょうか。いずれにしても、
何故、短期間で40倍から500倍にも変化したのかは冷静な議論が必要だと思います。

  アメリカの最近の企業会計不正でわかったことは、従業員には自社株を売るなと言いなが
ら、経営責任者は保有株を裏で売り抜けていたことです。こういう人が責任者では従業員も一
般個人投資家も浮かばれないでしょう。まさに、経営責任者が勉強したことは株式市場で自分
だけ儲けることだったのです。では、従業員や一般個人投資家はどうでしょうか。彼らは経営
責任者にだまされ、また証券アナリストの言うことを真に受けて大損したのです。普通は、会社
内部にいれば、ある程度の情報、または感触は得られるはずです。売り上げが落ちていれば
現場の人間ならなんとなくわかるはずです。会計にたずさわっている者ならもっとわかるはずで
す。経営責任者に上げる情報を作るのは個々の従業員です。正しい情報を作成しても会社側
の発表と整合性がなければおかしいと思わなければいけないでしょう。不正を黙認、または加
担し、結果、大損したのであればそれは自業自得になります。ただし、うまく逃げた従業員もい
るかもしれません。

 経営者が罰されても、従業員(会社がなくなれば元従業員)や個人投資家の損害が補てんさ
れることはないでしょう。まさに自己責任の世界です。とりわけ、自社株を中心にもっていた元
従業員は悲惨です。職と企業年金の多くを失ったからです。従業員や個人投資家が何故大き
な被害を受けたのか詳しい分析が必要だと思います。筆者は、彼らには経済的な発言力が実
質ないことが大きな理由だと考えています。従業員株主の場合、会社とより一心同体です。職
を失いたくないため黙認する人の方が多いでしょう。従業員以外の個人株主の場合は情報が
より分からないでしょう。よって、アナリスト等の言うことを聞く人が多いでしょう。結局、早く逃げ
た者、逃げることが可能な者が得をし、逃げ遅れた者は損をします。要するに、情報の遅い個
人投資家が損する割合は高いと思われます。このことを個人投資家は充分理解して投資する
必要があります。

 アメリカの企業会計不正から得られる教訓としては、アリはキリギリスを頭から信用してはい
けないということです。アリは用心深くならなければいけないのです。「うまい話には裏がある」
というのはアメリカでも同じだと思います。ただし、ここで根本的な問題があります。アリが力を
つける必要がありますが、それができないからアリなのだとも言えます。少なくとも、キリギリス
は真剣に自分達が儲かる勉強をしています。そして一般的にキリギリスの方がアリより学歴も
高いと思われます。以上のことからキリギリスの言うことにアリの多くは納得してしまう傾向が
あります。この結果、現在の民主主義と資本主義はキリギリスが動きやすいように構築されて
います。
 
 キリギリスの全部が自分の金儲けだけを考えているわけではないと思います。一部のキリギ
リスはアリのことも心配しています。それは単に正義感だけではなく、アリが弱まれば自分達も
いずれ弱まることを知っているからです。先進国のアリの多くはいまやかなり力をつけたと思い
ます。しかし、彼らの多くはアリのままです。アリのままで悪いとは言いませんが、キリギリスの
作った民主主義と資本主義を理解しないと最後に損をするのはアリです。キリギリスの一部と
力を付けたアリの一部が協力して新しい理念と方策を実行しないと世の中何も変わらないでし
ょう。アリにとっては仲間になれるキリギリスを見つけることが必要です。
 
 アリは今日も、キリギリスに簡単になれることを夢見て宝くじ売り場に並んでいます。宝くじは
寄付行為であり、悪いことではありません。しかし、本当に夢です。もう少し実現性の高い夢に
も目を向けたらどうでしょうか。多くのアリは自分で思っている以上に力を付けているのです。
(筆者は、ジャンボ宝くじを買っていますが運がなく3000円超は当たったことがありません。泣
き!)

■「アリとキリギリス」の補足
  
 「アリとキリギリス」のコラムを読んだご感想はいかがでしょうか。読者の皆さんは、それぞれ
自分はアリだ、いやキリギリスだ、と思われたことでしょう。キリギリスの方は気分が悪いかもし
れません。でも、キリギリスを非難するのが目的ではありません。キリギリスに属する方は一般
的に優秀であり、民主主義においても資本主義においてもリーダー層に属する人が多いので
す。ただし、残念なことに自分の利益だけしか考えないキリギリスが増えていると思います。こ
の結果、世界的にみても貧富の差が拡大しています。筆者は貧富の差が大きい社会では民
主主義は形骸化すると考えています。アリが経済力をつけることは大変ですが日本の場合、
世界的にみれば貧富の差は少ない国です。アリが経済的自立心を持ち、かつキリギリスが自
分の高い能力を活かせば民主主義と資本主義の折り合いは取れると考えます。ただし、この
意識改革が大変難しいのです。TontonSystemはこの意識改革を促す理念と方策を目指して
いるものです。

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4 次号(第2号)の予告
  コラム「国民の勘違い」等を掲載します。
  ご期待ください。

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